『歩くだけでお金が稼げる』という強烈なインパクトで今人気のアプリ『STEPN』。
これが本当ならやらない理由がない！と思い、色々と調べてみたのですが、、、
仕組みを紐解いてみると、結構危ういなと思う部分もあったので、注意喚起も込めて書き留めておきます。
特に、これから始める方は、仕組みを理解せずに始めると損する可能性も充分にあり得ますので、よく理解したうえで始めるようにしましょう。
STEPNでお金を稼ぐ流れと儲けの仕組み
スニーカーを購入する
まず、STEPNアプリ内で『スニーカー』を購入します。
このスニーカーがないと、１円たりとも稼ぐことは出来ません。
ちなみに、一番安いものでも約８万円前後します。高いですね(;^ω^)
将来的には、スニーカーをレンタルすることもできるようですが、２０２２年２月現在はまだ未実装です。
購入にはSOL（ソラナ）という仮想通貨が必要ですが、国内の取引所では取り扱いがないため国外の取引所に口座開設して、BTC等の仮想通貨をSOLに変換し、それをアプリ内のWalletに移す必要があります。
この時点でかなり面倒くさい(;^ω^)
スニーカーの購入方法は下記の記事で解説しています。
購入したスニーカーで歩く（走る）と仮想通貨（GST）をGETできる
スニーカーを購入したら、あとはそれを装備して歩く（ないしは走る）だけです。
それだけでGSTと呼ばれる仮想通貨が手に入ります。
このGSTは取引所で日本円に交換することが出来ます。
上の画像では１０分２２秒歩いて４．３６GSTが手に入ったことになります。
１GST＝250円（2022年2月現在のレート）なので、上の例では日本円にして約1,000円稼いだことになります。
稼げる量には制限がある
10分で1000円なら、俺は１日６０分は歩くから6000円稼げるぞ！！
こう思いがちですが、稼げる量には制限があります。
上の画像の赤枠部分、これが『エネルギー』と呼ばれるものでこれを使用して歩くことでGSTが手に入ります。
１エネルギーあたり５分持続し、MAX２エネルギーまでしか溜められない（１足の場合）ため、
１回あたり１０分が稼げる時間の上限になります。
なお、６時間ごとに0.5エネルギーが回復するため、丸１日経てばまた１０分間稼げるようになります。
エネルギーの上限を上げるには、レアリティの高い靴を買うか、スニーカーを複数購入するしかありません。
ただ、稼いだGSTを使ってスニーカーをレベルアップさせていくと、稼げる効率は上がっていくようです。
GSTの価格は新規参入者によって保たれる
歩いた報酬として貰えるGSTですが、現在の１GST＝約250円という価値はどのように担保されるのでしょうか。
同じ仮想通貨でもBTCは発行枚数に上限があるため価値が担保されています。
一方、GSTには発行上限がありませんので、単純に需要の大小で価値が決まるということになります。
GSTの使い道としては現状『スニーカーを成長させること』しかないので、必然的に需要はSTEPNユーザーに限られます。
現在のように、新規参入者が増えている段階では需要は増加することになりますが、新規参入者が減れば需要も頭打ちになってきます。
すなわち、GSTの価格は新規参入者によって保たれているということが出来ます。
逆に言えば、新規参入者が減り需要が頭打ちになってくればGSTの価格も下がります。
GSTの価格が下がると『スニーカーを成長させる』＝『より効率的にGSTを稼ぐ』というGSTの使い道そのものの意義も低下してくるのでさらに需要が落ち込み、それがまた価格を下げる要因となる、、
というような悪循環に陥る可能性があります。
STEPNはポンジスキームか
ポンジスキームとは、
”「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に（配当金などとして）還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。”（Wikipediaより抜粋）
すなわち、後続出資者が多ければ先行者に配当できるが、後続出資者がいなくなれば破綻するスキームとなっています。
STEPNにおいても、新規参入者がいなくなれば破綻する（GSTの価値が暴落する）スキームのため、ポンジスキームと同じということが言えるでしょう。
STEPNはSCAM（詐欺）か
STEPNが詐欺プロジェクトである、という可能性は低いです。
というのも、STEPNは「SEQUOIA」という、AppleやGoogleに出資してきた世界的なベンチャーキャピタルから出資を受けているからです。
出資を受ける際に様々な審査等がSEQUOIAからなされていると考えると、詐欺である可能性は低いと言えます。
STEPNの今後は？
「歩くだけでお金が稼げる」というインパクトが大きいので、短期的には利用者が拡大するでしょう。
ただ、現在のポンジスキーム的なシステムが今後も続けば、中長期的には破綻する可能性があります。
「ランニングアプリという魅力があり一定数の需要は存続し続けるため破綻はしない」という意見もあるようですが、個人的には現状「ランニングアプリ」としての魅力はそこまで高くないと考えています。
というのも、STEPNに搭載されている機能としては「歩数カウント」「速度計測」「ルートログ」といった程度のものであり、稼げる要素を無視した場合にSTEPNを選択することは無いと考えられるためです。
逆に、ポンジスキームさえ脱却できれば持続的で非常に魅力的なサービスには違いないので、今後の動きは注視する必要がありそうです。
ポンジスキームを脱却するには、例えばNikeなどのスポーツ企業がスポンサーになってくれるとか、、ですかね。期待しています。
STEPNはやらない方が良い？
ここまで否定的な論調で書いていますが、私はSTEPNのコンセプト自体には非常に共感しています。
お金も健康も手に入れられるって最強ですし、私なんかは普段から歩いているので、日常生活の延長線上でお金が稼げるので、上記の仕組みを理解したうえでもやらない理由がないと思っています( ^ω^ )
もちろん原資は回収したいですが、たとえGST価格が暴落しても、例えば１GST＝10円とかになったとしても続けると思います。（5円以下になったらちょっと考えるかもですが(;^ω^)）
現状では他のサービスより圧倒的に効率よく稼げるため、皆さんにもおススメはしたいです。
ただ、仕組みをよく理解せずに単に「歩けば稼げる」だけの情報で始めて、痛い目を見る人がいたら嫌だなと思ったので書かせていただきました。
どんなことにも言えますが、リスクを知ったうえで手を出すようにしましょう(^^♪
特に以下に該当する方におススメです٩( ”ω” )و
◆普段から歩いたり、走ったりする習慣のある人
◆原資を回収できる自信のある人
◆リスクは承知でも稼ぎたい人
まとめ
▼STEPNを始めるには初期投資（約８万円）が必要
▼稼げる量には制限がある＝歩いた分だけ無限に稼げるわけではない
▼現状は持続可能なスキームとなっておらず、利用者が減れば破綻する可能性あり
▼コンセプトは良いので今後に期待
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
こちらの記事でSTEPNの始め方を解説しています。いいなと思った方はこちらから手続きに進んでください。
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